教育ローンを留学に利用する人

イチローにゴジラ松井、松坂に野茂。日本のプロ野球界で活躍した選手たちが、次々に海を渡り大リーグへ移籍しています。それは、自分の実力を試したい!というチャレンジ精神ではないでしょうか。スケールや目的はまったく異なるかもしれませんが、海外に留学を希望する人たちもメジャーに移籍した選手たちと同じような気持ちなのでしょう。ただ、留学を希望する人とイチローや松井では絶対的に異なる現実的大きな問題が存在します。松井や松坂は、野球界の最優秀生なわけです。大リーグの球団側が大金を支払ってでも入団させたい実力の持ち主たちです。しかし、留学希望者はそういうわけではありません。誰かにお金を出してもらうどころか、すべての資金を自分で用意しなければ留学することはできません。

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留学を実現するには、国内での進学にはない色々な障壁が存在します。金銭面に限って考えてみても、入学金や授業料以外に、渡航費用や滞在費用などが別にかかってくるわけです。教育ローンは、国内での進学以上に費用が必要となる海外留学にも利用することができます。公的な教育ローンでも条件を満たすことができれば200万円までの融資を受けることができます。しかし、就学ビザを取得できる留学が前提条件となり、かつ、就学期間は6ヶ月以上の条件があります。ホームステイをしてみたい、ワーキングホリデーでの留学、ボランティアでの留学では利用することができません。また、国内では高校以上の学校のほとんどが公的教育ローンの対象となりますが、留学となると話は別になります。海外となると対象外の学校も多々ありますので、事前に調査しておかなければなりません。また、留学先での生活費は公的教育ローンの使用目的から外れるので、生活費の用意が別途必要です。生活費は現金で用意しておくか、民間金融機関の教育ローンやフリーローンを利用するなどの手が考えられます。

教育ローン どんな人が利用しているの?

見事大学に合格した我が子。しかし、進学費用が家計ではまかなうことができず、教育ローンを利用。。。ある程度予想できたにもかかわらず、あらかじめ教育費を準備できなかった私達夫婦って、親としてどうなの・・・?現実にはどういった方が教育ローンを利用しているのかを調べたデータがありますので、少し御紹介してみたいと思います。国民生活金融公庫が調べたデータなので、いわゆる「国の教育ローン」を利用している方のデータです。もっとも利用している方の多い教育ローンが、国の教育ローンと思われますので、教育ローン利用者の現状を把握するには確かなデータだといえます。この調査結果で得られたデータをみると、最も一般的な教育ローン利用者は以下のようになります。・子どもが2人で両親を含めた4人家族。

・一家の大黒柱であり、収入額の一番多い父親が50歳。・母親のパート代も含めて、世帯の年収は約650万円。・教育ローンは子どもが大学に進学するため利用。いかがでしょうか?このお父さんの歳から考えて極めて平均的な年収、極めて一般的な家族構成、極々普通の10000件以上のご家庭で利用されているのです。また、教育ローンを利用しても、教育費は家計で充分まかないきれているかといえば、そうではないようです。家族旅行を控えてみたり、外食や衣類の購入を極力やめるようにして何とか教育費を捻出している家庭が6割以上もあるのです。お子さん自身にもアルバイトをしてもらって、教育費をまかなっている家庭も半数近くにのぼります。教育費を捻出するということは、どこの家庭でもとても負担が大きいもので、教育ローンを利用したりすることで切り抜けているのが、今の日本の一般的な姿のようです。

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