金融機関の教育ローン【労働金庫】

サラリーマンの方で会社の労働組合に加入している方が利用できる教育ローンがあるのをご存知でしょうか?全国の労働金庫(ろうきん)で取り扱っている教育ローンのことです。教育ローンの融資は労働組合の組合員が対象となりますが、組合員ではない方にも貸付をしているのです。融資金額は、団体会員は最高1,000万円まで、団体会員以外の人は最高500万円までとなり、かなり高額です。融資金の対象になる学校は、幼稚園から大学専門学校までのほとんどの学校で、入学金や授業料だけでなく、受験料や下宿などにかかる費用に使うことができます。また、海外の6ヶ月以上の留学費用にも使えます。無担保で連帯保証人は要りませんが、労働金庫が指定する保証協会の保証が必要です。

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融資機関は最長で10年となります。最長5年の元金返済据置期間をおくことが可能です。金利は変動金利と固定金利の2種類があります。変動金利型の場合は団体会員の方は年1.775%、団体会員以外の方は年2.275%です。固定金利型の場合は団体会員の方は年1.9%、団体会員以外の方は年2.4%です(いずれも平成19年12月現在のもの)。返済方法は3つのタイプから選べます。一般タイプは元利均等毎月返済か、元利金等毎月とボーナス併用返済の一般的なタイプです。据置タイプは、在学中は利息のみの返済を行い社会人になってから元利金の返済を開始するタイプです。分割タイプは融資金を分割して受け取り、その間は利息だけを返済して、社会人になってから元利金の返済を介しするタイプです。

教育ローン どんな人が利用しているの?

見事大学に合格した我が子。しかし、進学費用が家計ではまかなうことができず、教育ローンを利用。。。ある程度予想できたにもかかわらず、あらかじめ教育費を準備できなかった私達夫婦って、親としてどうなの・・・?現実にはどういった方が教育ローンを利用しているのかを調べたデータがありますので、少し御紹介してみたいと思います。国民生活金融公庫が調べたデータなので、いわゆる「国の教育ローン」を利用している方のデータです。もっとも利用している方の多い教育ローンが、国の教育ローンと思われますので、教育ローン利用者の現状を把握するには確かなデータだといえます。この調査結果で得られたデータをみると、最も一般的な教育ローン利用者は以下のようになります。・子どもが2人で両親を含めた4人家族。

・一家の大黒柱であり、収入額の一番多い父親が50歳。・母親のパート代も含めて、世帯の年収は約650万円。・教育ローンは子どもが大学に進学するため利用。いかがでしょうか?このお父さんの歳から考えて極めて平均的な年収、極めて一般的な家族構成、極々普通の10000件以上のご家庭で利用されているのです。また、教育ローンを利用しても、教育費は家計で充分まかないきれているかといえば、そうではないようです。家族旅行を控えてみたり、外食や衣類の購入を極力やめるようにして何とか教育費を捻出している家庭が6割以上もあるのです。お子さん自身にもアルバイトをしてもらって、教育費をまかなっている家庭も半数近くにのぼります。教育費を捻出するということは、どこの家庭でもとても負担が大きいもので、教育ローンを利用したりすることで切り抜けているのが、今の日本の一般的な姿のようです。

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