教育ローンの返済をする人

条件のハードルが高い奨学金制度や公的教育ローンを利用できなかったけれど、少しでも学費を自分で払い親の負担を軽くしたいと考えている学生さんもたくさんいらっしゃることでしょう。授業料を何とか捻出するためにバイトにばかり精を出し、本業である学問の方がおざなりになってしまうのは本末転倒というものです。そんな親孝行な学生さんには、ぜひ検討していただきたい返済方法があります。まず一つ目は元金据置返済。これは、在学中はその名称どおり元金の返済は据置いて、利息部分のみを返済していきます。卒業した後(金融機関によっては成人後)に元金部分をあわせて返済していくという返済方法となります。これなら在学期間中は、バイトばかりに精をださなくても充分返済金を稼ぐことができます。そして、卒業後はお給料の一部から返済していくことができます。

スポンサードリンク

とはいったものの、これは返済方法の選択肢の一つなので、他の教育ローンと同じで融資対象者は保護者の方となります。最初は御自身の意志で親御さんに返済していたものの、時間が経つにつれ当初の意志も薄れて・・・ということになる可能性も無きにしも非ずです。当初の固い意志を保ち続けるのに少し自信が持てない方は、「親子リレー返済」という返済方法もあります。卒業して安定収入を得られるようになったら、教育ローンの名義を親御さんから自分の名義に変更することができるのです。こうなると完全に自分がした借金となるので、意志云々とはいっていられなくなります。在学中は、勉強を最優先に、他にも学生時代にしか体験できないことが色々とあります。それはお金に替えることはできない貴重なものですし、充たされた学生生活を送ることこそが何よりの親孝行となるのではないでしょうか。学生さん自身が可能な範囲で学費を返済していけば、ご両親の喜びはひとしおかもしれません。

教育ローン どんな人が利用しているの?

見事大学に合格した我が子。しかし、進学費用が家計ではまかなうことができず、教育ローンを利用。。。ある程度予想できたにもかかわらず、あらかじめ教育費を準備できなかった私達夫婦って、親としてどうなの・・・?現実にはどういった方が教育ローンを利用しているのかを調べたデータがありますので、少し御紹介してみたいと思います。国民生活金融公庫が調べたデータなので、いわゆる「国の教育ローン」を利用している方のデータです。もっとも利用している方の多い教育ローンが、国の教育ローンと思われますので、教育ローン利用者の現状を把握するには確かなデータだといえます。この調査結果で得られたデータをみると、最も一般的な教育ローン利用者は以下のようになります。・子どもが2人で両親を含めた4人家族。

・一家の大黒柱であり、収入額の一番多い父親が50歳。・母親のパート代も含めて、世帯の年収は約650万円。・教育ローンは子どもが大学に進学するため利用。いかがでしょうか?このお父さんの歳から考えて極めて平均的な年収、極めて一般的な家族構成、極々普通の10000件以上のご家庭で利用されているのです。また、教育ローンを利用しても、教育費は家計で充分まかないきれているかといえば、そうではないようです。家族旅行を控えてみたり、外食や衣類の購入を極力やめるようにして何とか教育費を捻出している家庭が6割以上もあるのです。お子さん自身にもアルバイトをしてもらって、教育費をまかなっている家庭も半数近くにのぼります。教育費を捻出するということは、どこの家庭でもとても負担が大きいもので、教育ローンを利用したりすることで切り抜けているのが、今の日本の一般的な姿のようです。

スポンサードリンク